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<京都・祇園祭ボランティア21>
会長 村山忠彦


     今年も祇園囃子が町に流れる季節がやってまいりました。
私は子供の頃からこの囃子をきくと胸が高鳴ります。

 青少年の社会参加と地域貢献を目的に始まったこの曳き手ボランティアの事業も20年を迎えました。
その間、祇園祭山鉾連合会、各山鉾町の皆様や参加いただいたボランティアの皆様のおかげで当初は8基の山鉾から現在では20基の山鉾を引かせていただくようになり、大変責任の重い活動になってまいりました。

  近年、社会や経済の環境が大きく変化し、伝統文化や行事の継続が大変難しくなってきており、祇園祭も例外ではありません。
曳き手として祭りに参加し、各山鉾町の人々と交流することで伝統文化の継承に関心をもっていただき、京都の町の活性化の一助になればと考えております。
本年も多数の参加を期待しております。

<平成15年4月10日>    
 
財団法人 祇園祭山鉾連合会
理事長 深見 茂 

 輝かしき近代化と民主化とは、しかし、さまざまな伝統行事を否定するもの でもありました。
真っ先にその犠牲となったのが神事に関わる習俗でしょう。

 祇園祭の山鉾巡行を支えてきた人々の心からも敬神と奉仕の精神は次第に失われ、かつてはそれを名誉とも喜びとも考え、孜々として御奉仕下さり、巡行が終わると町内が差し上げるちまきを捧げ持ってお帰りくださった 各山鉾の曳き手や舁き手のかたがたの強靱な肉体も敬虔(ケイケン)な魂も、ほぼ完全にその姿を消してしまいました。

 輝かしい近代化と民主化は、しかし、その自由な人間観と価値観に基づき、習俗に対する新たなる尊重の精神と、伝統行事に対する新たなる身体的参画 の気運を生み、魂と神体との開放的一体化と陶酔の現代的可能性を切り開いてくれました。

     祇園祭山鉾は、この近代世界の申し子たるヴォランティアに支えられて、 今、甦り、新たなる生命に輝いて巡行いたしております。

  「京都・祇園祭ポランティア21」の責任者の皆様、そしてヴォランティアの 皆々様、どうか本年も宜しくお願い申し上げます。

<平成15年4月5日>    
 


KYOTO GIONMATSURI VOLUNTEER 21,Kyoto,JAPAN
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