| 無題 投稿者:gion 投稿日:2011/07/26(Tue) 02:47 No.11797 | |
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アメリカ人にあることを質問され、それから調べたのですが、まだ分かりません。 ぜひともそのアメリカ人にその答えを差し上げたいのです。
・鉾のちょうちんの意味は何か。 ・鉾の側面にレッドカーペットがあるがそれは何か。
マイナーな質問ですが、お願いします。
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| Re: G-Watcher - 2011/07/26(Tue) 23:57 No.11801 | |
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そのアメリカの方のバックグラウンドがわからないとどう回答するのがふさわしいかちょっと難しいところですね。観光の単なる興味なのか、歴史的な背景や学術的なことが知りたいのかどうかということです。 少し歴史的要素を加味して観光向けに説明すると、 鉾の提灯とは鉾の前後にかけてある駒形提灯のことかと思われますが、提灯は単なる明かりです。ランタン(lantern)です。鉾がきれいに見えるように駒形(将棋の駒の形)に組んで工夫してあります。松明だと火の粉が飛んで引火する危険が大きいので高価なろうそくを用いる提灯が使われています。提灯は電灯以前の日本の一般的な明かりでした(一般家庭ではより安価な菜種油等を用いる行灯が使われていました)。京都は日本で初めに街に電気が供給されたので、その後、光源は電球が使われました。より安全だからです。現在では蛍光灯かLEDランプが使われています。現在的照明器具が使われないのは、提灯の方が情緒があるからです。或は祇園祭的に言うと昔からそうやっているからです。 更に興味深く書くと昔は祇園祭は6月14日に行われていました。そして6月7日と6月14日に行われるようになり明治にまで至ります。明治になって太陽暦になり7月17日と7月24日に行われるようになりました。昔は太陰暦が使われていて夜は電気もなく月明かりがなければ真っ暗だったのです。この日付を見てわかる人はピンときましたね。昔は月明かりのある半月から満月にかけて行われていたのでした。新月なら提灯の明かりだけでは見えなかったでしょうね。現代人にはわかりませんが、かなり意味のある期日の設定だったのです。 鉾の側面にあるのはカーペットではなくタペストリーです。タペストリーとは断熱のために壁にかけられていたもので床に敷くカーペットとは違います。断熱の目的だけでなく見た目にもきれいな織物のタペストリーとして発展したもので、現在でも中東ではお金持ちの家では普通に使われています。側面の上部を飾るものは水引といって囃子台の中を隠すためと囃子台の周囲を飾るために発展したものです。しかしこれにはあまりタペストリーは使われていません。その下の大きな織物や染物は胴懸(どうかけ)と呼ばれ、鉾の周囲を飾るために発展しました。鉾が作られた当時は日本では鉾の側面を覆う巾の織物を作ることができませんでした。そこでヨーロッパやインド、中国等から輸入された綴織やタペストリーが用いられたのです。世界的にも日本の鉾にしか現存していない貴重なものも多数あります。私のところの鉾はこんな素晴らしいものがあるのですよと競争がなされました。鉾に合わせてインド等に注文して作られたものもあるようです。詳しく知りたければメトロポリタン美術館の研究員が調査研究された書籍や文献もあります。実はこの研究で多くの物の来歴が判明しました。赤い物が多かったり縁が赤い布で縁取られていたりするのは、朱色が高貴さの象徴であったことや魔除けの意味があったことや、派手で目立つから使われたものと思われます。現在では祇園祭的に言って昔からそうやっているからということになります。 もっと詳しい説明が必要でしたらどういうことの説明が必要か明記して再度投稿くだされば分かる範囲で説明させていただきます。本が何冊も書かれているくらいですから掲示板に全てを書くのは難しいですから。 マイナーな質問というわけでもないですよ。
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